9月7日付けの「日本金融通信新聞(ニッキン)」に、このような記事が掲載されていました。「~サブリース、延滞が増加~」ということから、一部の信用金庫ではサブリース契約の新規取扱を中止するそうです。
ポイントは「延滞が増加」しているということです。どことは言いませんがサブリス契約を謳い文句にしている業者では「将来も安定的に家賃収入が入る、年金代わりになる」などと顧客を誘っていますが、実態はこんなものです。
さらに、延滞が増加している融資は2013年から2016年頃に行われた契約だそうです。まだ10年も経過していないのに延滞が増加している・・・それだけ家賃収入が減少しているということでしょう。もっというなら、どのような物件で延滞が増加しているのかを知りたいところです。相続税対策で建築した案件が多そうな気がしますが…。
ちなみに、収益性が高かろうが低かろうが「相続税対策で有効」であることに違いはありません。ただし、税金対策上というだけの話であり、この物件を残されてしまったら「負動産+借金」ですから押し付け合いの争族になるかもしれませんね。でも、売りつけた業者は損をしません!実によくできたシステムです。
私の勉強会ではこのような点についても話をしていきます。業者主催のセミナーでは「最終的に業者にとって都合のいいこと」になる内容であるので、ニュートラルな視点から解説する私の勉強会は参加するだけの価値は十分にあると考えています。