「想定外を想定しろ」
過去の話です。
研修を受けていた時に講師から「これからの時代は、想定外も織り込まないといけない。」とか「想定外を想定しろ」とか言われました。
ハッキリ言いますが、そんなの無茶です。コロナウイルスでほぼ鎖国状態になるなんて、何をどうやったら想定できるのでしょうか?
そもそも想定外を想定出来たら「想定外」ではなくなります。
あなたはできるんですか?と聞きたかったですが、そこは「大人の対応」です。
「想定外」と「見込み違い」
「想定外」と「見込み違い」は別ものでしょう。これを一緒に考えている人が意外と多いと思います。
典型的な事例では、相続の場面です。「まさか家族でこんなことになるとは想定外だった。」「いきなり倒れて、意思疎通がままならないまま相続に…」というのがあります。
想定外とも言い切れませんが、「見込み違いでは??」と思います。特に前者は単に見込みが甘かっただけです。
逆に見込みが厳しすぎると「保守的」とか言われてしまうので、塩梅が難しいのですが…。
考え得る最悪のパターンを想定し、それを超えてきたら「想定外」と言っていいのでしょう。
でも、どうやって「想定外を想定」すればいいのでしょう?? 謎です。講師に教えてもらえるかな??
不動産の「想定外」
よくあるのが不動産投資、それもワンルームマンションなどの賃貸住宅に関連することです。
「大学・工場に近い立地で、大学生・工場勤務者の需要が見込めたのに、移転してしまい需要がなくなってしまった。」などが典型でしょう。
これは自分の力ではどうすることもできません。まさに「想定外」でしょう。
逆に、自分で何とかできることは「見込み違い」になるでしょう。
「投資用マンションの購入後に、大規模修繕費で想定外の出費が…」これは、築年数等からある程度は自分で見込ををつけることができます。
「台風で建物が壊れてしまい、その修繕費が必要になった…」これはギリギリ想定外と言えなくもないですが、これこそ「織り込むべき想定外」と言えるでしょう。
【余談】専門家はスーパーマーケット
時代が変わりつつあります。どんどん「専門家」を上手に活用すべきでしょう。それも「いいとこどり」をするような感覚でいいと思います。
例えるなら、スーパーによって買うものを変える感覚です。「Aスーパーは肉が安くて質がいいから肉はAスーパー、魚はBスーパー、雨の日は地下駐車場があって濡れないCスーパー…」という感じです。