世の中には何の根拠もないけど「大丈夫」と言っていることがたくさんあります。

①飲み会で、「飲みすぎだよ、そろそろやめた方がいいよ」と言われた時の「大丈夫!」。翌日、二日酔いで後悔します。 

②同じく飲み会で、「そろそろ終電じゃない?」と言われた時の「まだ大丈夫」。終電を逃し高いタクシー代を払う羽目になります。

③体調不良で「医者に行った方がいいんじゃない?」と言われた時の「大丈夫だよ」。後から悪化して、悪い状態で医者に行く羽目に・・・

④時間ギリギリまで寝ていて「そろそろ起きないと遅刻するよ」と言われた時の「まだ大丈夫」。出発間際にあわてて準備して忘れ物する羽目に…

⑤学生の試験間際に「テレビ見てて勉強しなくて試験は大丈夫」と言われた時の「うるさいな。大丈夫だよ!」。試験は悲惨な結果になります。

⑥フラれて落ち込んでいる時に友達から言われる「大丈夫、他にいい人はいるから」。そう言うなら「いい人」を紹介してください!

⑦仕事が一杯一杯の時に上司から「仕事の具合はどうなんだ?」と聞かれた時に答える「大丈夫です」。期限までに終わりそう?…とか聞いてくれれば、SOS出せたのに。

ここからはもっとネガティブな話です。⑧高齢の親に運転免許返納を進める時に、親から言われる「自分はまだ大丈夫だ!」

⑨相続、生前準備の話をしている時に言われる「ウチは兄弟仲がいいから大丈夫」とか「モメるほど財産ないから大丈夫」の大丈夫。

他にもたくさんあると思いますがキリがないので…。こう見ると根拠のない大丈夫から得られる結果は、自分が望んだ結末にはなりません。しかしそれも「大丈夫」と言って選択した結果ですから仕方ないですね。問題は自分だけで済むか家族や他人を巻き込むかです。終電を逃しても、二日酔いになっても、困るのは自分だけです。でも、交通事故を起こす、争族で家族絶縁で困るのは、自分自身ではなく、後始末をしなくてはならない「家族」です。

ZARDの「君に逢いたくなったら」という曲中に「大丈夫だよという君の言葉が、一番大丈夫じゃない」という歌詞がありますが、本当にその通りです。