相続でモメるのは「自宅の不動産+預貯金」の場合が最も多い・・・というニュース記事を目にしたことがあると思います。実は、我が家がまさにそのパターンです。本当にそうなのか・・・と思って、実際に母親に聞いてみました。
ちなみに我が家は、土地が母親名義で、使用貸借で私が家を建てて住んでいます。相続が発生したら同居している私と別居の妹が相続することになります。あまり預貯金には期待してはいませんが、土地をどうするかがポイントになると思います。我が家でこんな会話が交わされました。

私 「家の土地だけど、どう相続するか考えてる?」
母 「死んだ後のことは、あんたに任せるからよろしくやって。」
私 「妹は、自分の相続分について何か言ってる?」
母 「相続放棄するでしょ。」
私 「それって本人に聞いた?」
母 「聞いてないけど、私も自分の時そうだったから」 ・・・(心の声)何年前の話だよ!時代が違うし!
私 「もし、妹が自分の法定相続分を現金でよこせと言ってきたらどうするよ?」
母 「知らんよ、そんなの。あんたが考えるに決まってるじゃん!」・・・(心の声)いつ決まった??それこそ知らんし!

知らないうちに相続の責任者になっていました。いつ決まったのでしょうか??この状態で相続になったら「確実にモメる」と思いました。

不動産鑑定士という立場を無視して・・・という前提ですが、もめる前提で相続に臨むなら、土地の価値を著しく低く査定します。そうすれば妹に払う分を減らせます。ただ、妹が高い査定金額を出してくるかもしれません。中間を取るという考えもなくはないですが、元々が思惑交じりの査定金額ですからあてにはなりません。不動産の価値でまずはモメる相続の1ラウンドスタートです♪