昨日たまたま見ていたテレビで「1億円の遺産相続で母と子供二人の意見が対立して困っている。どうしたらよいか?」という相談を税理士や弁護士が受ける…という番組をやっていました。
配偶者と同居している子供の一人の意見は「自分の年齢もあり、今後施設に入ることも考えている。だから全部相続したい。」で、妹は「相続税のことを考えたら、今法定相続分で分割した方が、二次相続のことも考えれば節税になる。」という主張をして、話がまとまらないから困っている。 そんな内容です。

見ていてツッコミどころがたくさんあり、ある意味面白かったです。
1.相続では被相続人(今回で言うと父)の意思が重要になるが、そこに触れられていない。遺言を残さなかったと思われますが、相続人間が自己主張しだすと金額が大きいだけにまとまらない典型的な事例。
2.母がすべて相続場合と、法定相続分で分割した場合のシミュレーションがされていた。そこまではいいですが、節税するなら生命保険や不動産活用も考えるべき!と税理士と弁護士がアドバイスしていました。そこ結構大事で、どんな話をするのかなと思っていたら「それだけ???」でした。すぐに不動産に詳しくないと分かりました。
3.最後のアドバイスが「遺言を残すこと」の重要性を語っていました。それはそうですが、遺言にするまでの過程でもめるんじゃないの?と思いました。そこの対策はどうすべきか聞きたかったのですが・・・。

まあテレビなので色々と言えない部分もあるのでしょう。最後の司会者の言葉が「今日は色々な対策を教えてもらって、かえって頭が混乱してまったかもしれませんが、専門家のアドバイスを参考にうまく進むといいですね。」でしめられていました…。これが最大のツッコミどころです。今後、相談者の方はどうされるのでしょうか?