地元の磐田市の人口が前年度から減少し、17万人を割ってしまいました。それはそれで衝撃的なニュースではあるのですが、さらに細かく年齢別に分析するともっと衝撃的というか、将来が心配になるような内容でした。

簡単に言うと、70歳以上の年齢人口比は増加していますが、それを上回る「現役世代層」が減少していました。特に20歳~50歳の世代は軒並み減少しており、特に最も年収水準が高く子育て世代層の人口が減少しているのは、危機感を覚えずにはいられません。また高齢者層が増えているということは、定年退職後に地元に帰ってきたと推測してよいでしょう。

大変失礼な表現ですが、年収水準が高く健康な世代が減少し、年金収入で医療費や介護が必要となる世代が増加するということは、住民税の減少もありますし、医療費増加に伴う自治体の支出増が予想されます。それだけ自治体の財政を圧迫する要因になります。インフラ整備だけでなくごみ収集や役所業務などの住民サービスの質低下も考えられます。

また、不動産活用も考え直していく必要があります。簡単に言うと「空き家問題」です。将来的に人口減少が加速する構造であり、不動産の有効活用も進まなくなるものと思われ、地価にも影響を及ぼしそうです。地価下落は固定資産税の減少にも結び付きます。

不動産鑑定士として、不動産の専門家として、不動産の有効活用を通じて地価向上に役立つようなお手伝いをしながら、魅力的な磐田市を作り、人口増加と地価向上を両立していきたいと考えています。