あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
年末年始にかけて「フジモンとユッキーナの離婚」が大々的に報道されていました。ここで個人的に着目したのは、「おしどり夫婦」と言われていたにも関わらず離婚したことです。「おしどり夫婦」と思っていたのは外野からの感想でしょう。内では何があったのか…。他にもオシドリ夫婦と思われていたのに離婚した夫婦はいますし、その逆もあります。
結局のところ、世間は外部から一部分だけを見て「おしどり夫婦」と勝手に思い込んでいただけでしょう。これは相続の場面でも当てはまります。「うちの兄弟は仲がいいから大丈夫」というのは、これは怪しいです。幼少期ならともかく、大人になってからでは表面上仲が良くても、お腹の中ではどう考えているかは分かりません。
むしろ「ホンネはかくして大人の付き合い」をしていると考えた方がいいでしょう。キレイごとの世界ではないのです。相続と言う場面でお金が絡むと、当然のことですが、ホンネがでてきます。そこからよーいドン!です。
相続で揉めて兄弟断絶…してもいいと思っているかもしれません。兄弟よりも自分の家庭の方が大切ですから。そして本当の兄弟よりもさらに「配偶者」の方は、手ごわいです。正直「あなたは関係ないだろ!」なのですが、横から口を出してきます。兄嫁 VS 妹、兄嫁 VS 弟嫁 など、様々な対戦カードが用意されています。
特に相続財産に不動産がある場合はなおさらです。都会の一等地なら財産価値もあり、すぐに現金化できるかもしれません。田舎の場合は、一応それなりの財産価値はありますが、現金化できるか否かは別です。すぐに売れないと思います。それに「先祖代々」というキーワードが加わり、不動産をもらう人は、多くの財産を相続するにも関わらず、貧乏になってしまうこともあります。
残念ですがそれが現実です。不動産を相続しない人は「預貯金や金融商品」などを相続することになります。私なら金融商品の方がいいです。
さらに不動産を相続すると「固定資産税」という、毎年の固定費がかかります。金融資産なら額は少なくとも「利息」がもらえます。
そして、1円でも多く金融資産を相続しようと思ったら、どうすればいいと思いますか?? 簡単です。不動産の評価額を「吹っ掛ける」のです。複数の無料査定を取って、一番高い金額の査定書を出します。中には「自分は不動産に詳しいから」ということで、自身の見解を押し付ける人もいるそうです。
そんなの突っぱねればいいのに…と思うのですが、不動産に詳しくないとそれは出来ません。言いなりになってしまう人もいるそうです。不動産鑑定士として相談を受けることがあります。
不動産鑑定士に鑑定評価を依頼すると、それなりに費用は掛かります。ただ、不動産の評価額が分からないと財産分与で余計な揉め事を抱え込むことになります。専門家に依頼した方が「結果として安くつく」ということは、往々にあります。
不動産も外から見ただけでは分かりません。専門家に任せてください。中には「自分で計算して高い金額にしてしまった」という事例もあります。不不整形地なので、専門家に頼めばもっと低い評価額になったでしょう。
結果として高い相続税を払い、さらに財産分与で多くの現金資産を他の相続人に分配してしまったそうです。相続税は還付されることもありますが、他の相続人に払ってしまった分は、取り戻すことはできないでしょう。