不動産投資に関連するサイトを見ていると、「こんなことを言う業者には気をつけろ!」や「騙されないためにはどうしたらいいか?」について、熱く語っているものがありました。それはそれでいいのですが、「では具体的にどうしたらいいか?」が書いていないのです((+_+))

一つが「信頼できる業者を見つける」ことです。どうやって見つければいいのでしょうか?そのサイトには「セミナーに参加して見極める」と書いてありました。うっかりセミナーなんかに参加してしまうと、そこで猛烈に勧誘されるというコトもありますし、そもそもそのセミナー自体が半分洗脳ということもありますからね。

あと、その業者の口コミ評価も見る…という内容もありました。口コミなんてどうとでも操作できると思うのですが…。

 

2つ目が「自分で納得いくまで調査する」ということです。では、何をどのように調査すればいいのでしょうか?そこが記載していないのです。最低でも現地には行くべきでしょうが、現地に行っても「ボーっ」と見ているだけでは何も分かりません。

 

ある程度経営のことを分かっている人であれば、業者から収益シミュレーションを出させてそれを分析するのでしょう。ただ、業者からすればそんなじっくりと見てくる人は「相手にしない客」だと思います。結構、ありえない想定をしたシミュレーションを出している時がありますからね。

それでもいいんです。将来の事なんか誰も分からないんですから。ハンコさえついてくれ、お金さえ払ってくれればいいんです。シミュレーションはどこまで行っても「シミュレーション」です。

3つ目は「信頼できる相談相手を見つけること」です。どうやって見つければいいのでしょう?いきなり見つけることなんてできないから、セミナーに行って人脈を作りましょう…と書いてありました。フラットな目線でのセミナーであればいいのですが、不動産投資会社が主催するセミナーに行っては、それこそ本末転倒です。営業マンのトークスキルに心が動かされるでしょう。

「ただで有益な情報は手に入らない」です。本当に必要な情報はお金を出して買っています。例えば旅行に行くときに「るるぶ」や「地球の歩き方」の冊子、お金を出して買いますよね??

金融機関でローン審査をする際に行う「信用情報調査」、これも業者から情報を買っています。行政からの情報、これもただではありません。税金を払っています。

不動産投資というおおきなお金を動かす時に、自分で一から十まで調べることは困難です。だからこそ、お金を出して調査をすべきでしょう。

不動産投資会社も投資決定する前にはきちんとお金を掛けて調査をしています。住宅ローン審査もお金を掛けて、その人の信用情報や物件情報を調査しています。大きなお金が動くときには、それなりの調査が必要なのです。

きちんとお金を払われる方と、そうでない方とでは受け取ることができる情報は違います。日ごろから情報交換させていただいている関係にある方や業者は別ですが、タダで取れる情報ってそれなりなんですよね。ウソの場合もあります。

私もお問合せがあれば誠心誠意お答えしますが、それでもお出しする情報には限界があります。

タダの場合って、責任が発生しないので、結局お出しできる情報は「一般論」になりがちなんです。その物件の具体的な収益力になると、お答えするのにそれなりの調査(手間や時間がかかる)が必要になるのです。

もし不動産投資をお考えであるなら、不動産鑑定士にお金を払って調査を依頼してください。その物件の鑑定評価を通じてお役に立ちます。

結果として投資を思いとどまるというコトもありますが、収益性がない物件への投資にストップがかかるのであればそれはそれでいいことだと思います。

少なくともタダで手に入れることが出来る情報だけで、大きな金額を動かすのは危険だと思いますし、大きな損失を被る可能性があることもあります。物件調査が不動産投資のスタートです。