人口減少が自治体にとっては最大の危機だと思います。当然ですが税収も下がりますし、何より街に活気がなくなります。活気がなくなると商店街も衰退し、商業地としての魅力もなくなり地価も下がります。地価も下がれば固定資産税の税収も下がることになります。人口減少による住民税、地価下落による固定資産税の減収により住民サービスは低下せざるを得ません。
さらに、人口のうち高齢者層が増加すると社旗保障費の負担も増えてしまい、ますます若い世代にとっては住みにくい街になります。そうなると次に考えるのは「都心に出ること」です。まあ田舎に住むより都心の方が色々と働くところも住むところもありますから。電車網も発達してますし。
いよいよ自治体は消滅しませんが、経営的には成り立たなくなってきます。

そうなる前に手を打たないといけません。個人的には「リノベーション」しかないと思います。駅前の古い建物をリニューアルするだけでなく「今あるものを活用し、付加価値をつけること」が何より必要です。これは自分が金融機関に勤務していた時には得意分野としていたことです。予算も人もない部署だったので、限られた予算の中で自分の知恵を出して勝負する・・・当時は「もっと予算くれたらいいのに」と思いましたが、今振り返るとその時期が一番楽しかったと思います。

これからは「今ある中で勝負する」感覚が必要です。不動産鑑定士としてはそちらの分野を通じて、磐田市の活性化に貢献していきたいと思います。