ここ最近のニュースで日大アメフト部の悪質タックルが大問題になっています。監督の指示があったかないかや、当該部員が退部の意思を固めたとか。
またスルガ銀行のニュースも同じように報道されています。審査部門よりも営業部門が強くコンプライアンスが弱かったことや、通帳改ざんを複数の行員が知っていたとか…。
問題の根源にあるのは同じです。監督や上司が強い権限を持っており逆らえなかった。もし逆らってしまったら試合に出られなくなることや、役職から外され出世の道が途絶えてしまうことなど、完全にパワハラです。にもかかわらず去っていくのは当該部員であったり、現場の職員であったりします。スルガ銀行の場合は金融庁の検査が入っているにもかかわらず、現場の支店長が退職しているそうですね。死人に口なしではありませんが、こんなことをすると金融庁も黙っていないでしょう。
スルガ銀行は確かに地域内の金融機関でも一線を画していました。一時期住宅ローンの借り換えが盛んになり、金融機関同士でかなりの金利競争になりましたが、スルガ銀行はそんな利益の薄い競争には見向きもしていなかった思います。方向性自体はユニークでした。ノルマ(目標と言ったりします)自体はどこもありますが、詐欺の片棒を担いでまで達成させる必要はありませんでした。ただし、正義感のある職員は出世から外され閑職に追いやられます。発言力はありません。
結局、正義感よりも自分だけ良ければそれでいいというのが根本にあったのでしょう。