県外の会社から営業電話がくる
開業してから、様々な業者(しかも県外が多い)から電話営業がありました。またプライベートでもやたら遅い時間に電話で営業があります。
相手の話を聞いていて「??」と思ったエピソードを書いていこうと思います。
定番中の定番! SEOの営業
SEOって何のコトか分かりますか?私は全然知りませんでした。簡単に言うと「あなたのホームページを、グーグルなど検索サイトで上位に表示させますよ」というものです。
業者は「検索サイトで上位に来れば、それだけお客さんが増えますよ」と言っていました。本当なのでしょうか?
面白そうなので、「来週は、そちらの方面を回りますので、お会いできませんか?」という誘いに乗ってみることにしました。今なら電話口で断りますが…。
私の職業は不動産鑑定士です。不動産の価格を「有料」で出す人です。なかなか一般的な方々にはなじみがありません。それを踏まえて、以下の業者(担当と、その上司と思われる人)とのトークはなかなか面白かったです。
以下は、戸建住宅の売却が前提のお話になります。
業者「家の売却をしようと思ったら、普通は不動産の鑑定をしますよね?」(不動産業者に無料査定をお願いする人はいると思いますが、不動産鑑定士に、安くはない金額を払ってまで依頼する人は、戸建住宅ではまずいません)
私「そんなことする人いるんですか?自分は聞いたことないんだけど」
業者「え?でもしますよね?」
私「だから、そんなことする人がいるの? 何か根拠になるデータとかあるの?」
業者「【不動産売却 〇〇市】で検索したら、上に来た方がいいですよね?」 (話が変わった??最初の質問に答えようよ)
私「する人がいないのに、上位表示の意味って何?」
業者(上司)「上位表示された方が、お客様の獲得につながる機会もUPしますよね?」(違います、とは言えない質問を繰り出してきた!)
私「それはそうでしょ。でも、する人がいるの? SEOやってるなら、検索データとか持ってきてないの?」 …この繰り返しです。
それ以外でも「他の不動産鑑定士にもお世話になっている」「今回は静岡県で実績が欲しいから、モニターになってほしい」などなど。
段々と時間が過ぎ、ちょっとイライラしてきたので早くを終わらせようと思います。
私「モニターって言うなら、契約獲得実績に応じて支払いをするならいいよ。検索して上位に来るのは目的ではない。どれだけ契約に結び付いたかだから。」
もちろん普段からお付き合いさせていただいている業者の方には、こんな失礼なことは言いません。質問に答えず、自分のペースに持ち込もうとするから、ちょっと強めにお話ししました。
福利厚生プログラムに登録しませんか?
これもいきなり電話が来て「大手自動車メーカーのT社や、S社などの福利厚生制度に、おたくを登録しませんか?」という内容です。
イヤらしいのが、最初のトークが「もし、お仕事を依頼したら受けてくれますか?」という内容です。てっきり仕事の依頼だと思いますので、話を聞かざるを得ません。そして、出てきたのが上の内容です。
T社やS社の名前を出すところが、よけいにイヤ嫌らしいですね。
世界的な企業の福利厚生に、私みたいな地方の、一介の不動産鑑定士を登録してどうなるのでしょう?そこで質問攻めにしてみました。段々と話している内容が変わってきます…。
私「あれ、最初に話していた内容と違わない?」と言うと、相手は自分の得意分野に戻そうと、質問には答えず
業者「福利厚生制度へ登録することでナンチャラ…」 …もちろんすぐに話を遮ります!
私「その福利厚生制度は分かったから、で、さっきの質問の答えは?」 …この繰り返しです。
この業者、ガチャ切りしないだけまだマシでしたが、中にはいきなりガチャ切りし、気分が悪くなる業者もあります。
失敗事例もある…
新聞広告を出しませんか?というものです。「〇〇の特集があるから、そこに不動産鑑定士として浅野さんを掲載したい」です。
新聞広告自体はまだいいのですが、結構なお値段がしたので、お断りしようと思いました。しかしその女性担当者、しつこく食い下がってきます。そのガッツ&粘りは大したものです。
さっさと断りたかったのですが、自分も元営業職だけに、「穏便に」お断りしようと思い、大幅な値下げ交渉をすることにしました。
私「そんな金額は出せません。(たぶん無理だろうと思われる大幅値引で)これくらいなら考えてもいいですけど。」 …しばらくしたら
業者「その金額でOKです。ただし、誰にも言わないで。」
こうなるともう断れません。最初からきっぱりと対応すべきだったと反省しています。