はっきり言いますが、日本人は貯金が大好きです。でも資産運用セミナーなどでは「お金に働いてもらう」というキーワードを使います。個人的には意味が分かりません。お金は働きません。働くのは人間であったり機械、システムです。そんな言い方をするから「訳が分からない」のです。

「お金に働いてもらう」とはどういうことか?これは不動産に置き換えれば分かりやすいです。あなたは駅前に土地を持っています。現在は更地です。さてあなたはどうしますか?

選択肢としては①そのまま更地として持っている ②自分でマンションを建築する ③マンション会社に貸す  さあどれにしましょうか。

①そのまま更地として持っている…そこからは何も産み出しません。むしろ高い固定資産税を払う分だけ財産が目減りしていきます。  ②自分でマンションを建築する…建築費、入居者募集、賃貸管理、修繕なども自分の責任でやらないといけません。  ③マンション会社に貸す…地主になります。マンション関係業務はマンション会社が行い、地主として地代をもらいます。

さあ、どれがいいでしょうか?個人的は③です。

これを言い換えてみましょう。①預貯金としてそのまま置いておく  ②自分でえ会社を起こす  ③やる気のある企業へ投資する  です。このまま預貯金にしておくと消費税率UPにより、最低でも2%の価値下落になります。自分で会社を起こすのはかなりのリスクを背負うことになります。やる気やアイデアのある人や企業にお金を貸す、投資して出た収益から一部を還元してもらう方が、いろいろな意味でおいしいですよね。

これが「お金に働いてもらう」という意味です。もっと言うと「お金を有効に活用してもらえる人や企業に貸し、その資金を元手に働いてもらう」ということです。