総務省が10日発表した住民基本台帳に基づく人口動態調査(1月1日時点)によると、静岡県の人口は372万6537人と、前年比で1万6478人(0.44%)、減少幅は前年(1万3850人)より拡大しました。全国的には見てワースト5位です!!

人口減少自体は日本全国共通の問題ですが、静岡県の場合は若い世代が都心へ流出してしまっています。まあ新幹線で2時間もかかりませんので、却って来ようと思えばいつでも帰れますよね。

いよいよこれから「人口の争奪戦」が始まります。ふるさと納税の騒ぎぶりを見て確信しました。全部の自治体とは言いませんが、「自分のとこだけよければいい」と思っている自治体もあります。

ふるさと納税で、自分の自治体の税収が増えるということは、その分税収減になっている自治体もあるということです。

理屈は同じです。これから人口は減少します。その状況下でさらに「争奪戦」です。自分の自治体の人口が増えるなら、他の自治体の人口が減少しても構わない!と割り切っているなら…どうなるのでしょう??

ふるさと納税を見れば、想像はつきますよね。なりふり構わず「バラマキ」合戦になったら、体力のない自治体は消耗するでしょう。そうなると、今住んでいる住民サービスが低下しますので、さらなる人口流出です。

そうならないためにも、「とにかく人口が増えればなんでもいい!」という姿勢では長続きしません。明確なコンセプトと差別化です。

特に「差別化」です。「お金あげるからウチに来て」では、お金以外に何のアイデアもないのか?と疑ってしまいます。

私の考えは「こういう人に来てほしい」とこちらから指名することです。逆に、それ以外は来なくてもいい…という割り切りってしまい、施策と資金を集中させます。

空き家リボンプロジェクトでは、「ひとり親家庭」に移住を提案します。子供の貧困解決の切り口から、移住・人口増加を図ろうというものです。特に子供が増えると、街が活性化しますしね。

人口の争奪戦に巻き込まれると、体力勝負なります。民間企業はそれで苦しんでいるのです。誰も得をしません。価格競争に巻き込まれるより、高くても売れる商品を開発する方が、楽しいですよ。