「最近は物騒な世の中になった」とか「最近は治安が悪化している」という声を聞いたりしませんか?特にご高齢の方を中心に「昔はよかった」という声があるのは今も昔も変わりません。でも、若年層にも同じことは言えるのです。イメージが先行しているばかりに、実態が見えていない、実態を見たら「結構、いいんじゃない?」と思うことがあります。

例えば先の例で言うと、物騒な世の中になった・・・データで見ると犯罪件数は平成29年は戦後最小でした。警察白書にしっかりと書いてあります。平成14年と比較して約1/3に減少しています。これのどこが「物騒な世の中」なのでしょうか?

やはりテレビ、ワイドショーなどで凶悪犯罪が大々的に取り上げられているため、治安が悪化しているイメージがついているのでしょう。人間のもつイメージなんてそんなもんです。

実は「イメージ先行」は自治体も同じです。あそこの自治体が住みやすい、あそこは不便・・・というイメージが先行しています。じっくり比較すると「イメージ程悪くない」というより「イメージと全然違う」ということがあり、新鮮な驚きがあります。でもイメージ先行しているため、地価にびっくりするくらいの差があります。つまり「掘り出し物の自治体」がこの世の中に存在するのです。

リノベーションの視点から言うと、このような自治体こそ「新しい価値観」を付けてPRするチャンスです。地元の人にはわからない魅力があるのです。それを引き出すような手伝いが出来たらいいなと思っています。