改正子供の貧困対策法が成立しました。市町村にも計画策定の努力義務が盛り込まれましたので、少しでも貧困で悩むひとり親家庭の「希望」になればいいなと思います。
前置きはこのくらいにして、実際に貧困に悩む方は「きれいごと」や「お題目」はいりません。目の前にある「救い」が「希望」になるでしょう。いじめ問題と似ています。
現にいじめに苦しんでいる子供たちは「いじめがない社会の実現に全力で取り組みます!」と熱く決意表明されても失望するだけでしょうから。
「子供の貧困対策×空き家活用による移住促進」は、これから求められていることではないかと思います。移住促進をPRする自治体のウェブサイトをいくつか見てみましたたが、そのほとんどが「幸せファミリー、ウェルカム!」というものです。
そして「豊かな自然のに抱かれて子育てを」とか「〇〇が名産です」というようなことが書かれています。このPR内容では日本中にある他の自治体と競争になります。正直なところ、その自治体でなくても代替できる自治体はあるのです。
あと、移住してくれたら「〇〇万円」を差し上げます。というのも止めたがいいでしょう。少しでも金額の高い自治体に有利になるだけですし、体力勝負になりますから、既存住民に対するサービス悪化を招きかねません。
「〇〇市は、こんな人(家族)に移住してもらいたい!」という明確なコンセプトがあると、分かりやすくていいですね。「みんな、ウェルカム!」ではなく、移住してほしい人を自治体から指名してしまう…というやり方です。
ひとり親家庭、特にシングルマザーは年収水準も低いのが実状です。さらに都会の人間関係…つまり地域内に頼れる人や居場所がなく、職もパートであり、住居も家賃が高い…そんな「居・職・住」をまとめて面倒を見ることができれば、そこの自治体に住む大きなメリットになります。必ず子供を連れて移住しますので、子供の人口も増え地域が活性化します。
空き家活用にもなります。各自治体で子育て支援の部署、団体がありますので、それらとも連携すれば、子供の貧困対策を空き家を使って解決を図る一助になると考えています。