現在老朽化した現行の磐田市民文化会館を取り壊し、移転する計画が進んでいます。そして(新)文化会館の設計に市民の声を反映させるため、ワークショップが開催されています。私も公募だったので応募したところ、まさかの採用になり参加させていただいたいます。不動産鑑定士という立場が役に立ったのでしょうか。それならそれでありがたいですね。
このワークショップは全5回になり、先週土曜日までで2回開催されました。第一回目は主催者側の話が長く(これは仕方ないことです)、また参加者同士も初対面であり固さがみられました。2回目から話し合いの時間も長く、お互いに積極的な意見反映ができました。不動産鑑定士の立場で意見させていただいたこともありますし、逆に不動産鑑定士の発想にはまったくないアイデアもありました。不動産鑑定士は「土地をどのように活用するか?」というのは大きなテーマの一つです。しかし「地面をどのように活用するか?」という視点が抜けていたことに気づかされました。
参加者に聖隷クリストファー大学の教授がおられ、アートやまちづくりに精通しているのですが、道路を使用したアートイベントを提案されていました。私には道路をアートイベントに使用するという発想は全くありませんでした。ただ、土地をどう使うのかという面では共通しています。また磐田市は人口が減少しています。市の予想では「増加」することはないみたいです。人口減少と地価下落により税収の減少が見込まれます。コンパクトシティにするという考えも大切ですが、魅力あるまちにして人口を「増やす」まではいかなくとも維持はしていきたいところです。そのためにも、一見全く関係がないと思われる人間同士の方が新しいアイデアが出てきて「面白い≒魅力ある」発想になると感じました。結果が想像できないっていうのがいいですよね。