スルガ銀行の最終赤字が1000億円を超えるというニュースがありました。それだけでなく多くの地銀が減収になっており、その将来性についても不安がる声があがっています。私たちが銀行とかかわるのはATMがメインだと思いますが、ATMは「オートメイテッド テラーズ マシン」の略です。日本語にすると「現金自動預払機」とも言います。つまり主に現金を取り扱う機械です。もちろん通帳の記帳も振込もできますが、これだけネットバンキングが発達すると、「ATMを使って現金…」なんて時代遅れに思えてきます。
そんなこんなしている内にも時代はどんどん流れます。銀行を介さない取引、代表的な者には「LINE PAY」があります。スマホがあればOKというものです。財布を忘れるよりもスマホを忘れる方が痛い!そんな時代です。そしてその時代を過ごしている人たちがどんどん世の中の中心になっていきます。金融機関と言うインフラが必要なくなる・・・もしかするとそんな時代の入り口かもしれません。10年前にはLINEというサービスはありませんでした。10年後にはどうなっているのでしょうか??
そう思うと「お金」は現金と言うよりも単なる「概念」と捉えることもできます。不動産の鑑定評価も貨幣額で表示をしていますが、その鑑定評価額で現金化できるかと言うとそういうものでもありません。いくらで取引されているか?という視点もありますが、使ったらいくらくらいの収益が出るか?という視点、どのくらいの費用が掛かるのか?という視点も盛り込まれています。
貨幣額でなくポイントで表すこともできなくもないでしょうが、世間全体の価値観の中でどの位置にあるか?を見る上では分かりづらいだけです。そのポイントを世間共通の単位に置き換えなくてはなりません。それが「貨幣額に表す」ということです。
「LINE PAY」はスマホを落としたらどうなるか?とかアプリを削除したらどうなるか?など色々考えることはありますが、それは「財布」に置き換えても同じことでしょう。もうお金は「現金」ではなく機械上の概念ですね。しかもスマホ上の…。