ハロウィンが終わりました。私が子供だった頃、と言っても30年前ですが、そのようなイベントはありませんでした。今でも「ハロウィンって何?仮装イベント??」と思ってしまいますし、ディズニーリゾートで「ハロウィンイベントがある」と言われても、ふ~んくらいにしか思いません。クリスマスは一大イベントですが。
全国各地でハロウィンイベントが開かれたようですが、やはり渋谷のスクランブル交差点を中心としたイベントについて、ニュースやネットニュースでも大きく取り上げられていましたから、大変印象が強くなっています。それもかなりネガティブなイメージです。しかし、全国的には穏やかなハロウィンになっていたのではないでしょうか。
これと比較するものとして、名古屋で現地調査をしていた時にホテルの前にとても長い行列ができていました。有名人でもいるのかと思いましたが、行列の人はトランクケースを持っています。中国人の旅行客かなとも思いましたがそうではなさそうです。気になってネットで検索したところ、名古屋でコスプレイベントが開催されるということで、着替えのためホテルの部屋を借りる人たちの行列でした・・・。
何が言いたいか??日本人は仮装するのが大好きということです。もっと言うと、アートという視点からも「アウトプット大好き」ということです。仮装イベントだけでなく、あらゆる街でアートイベントが開催されています。ディズニーランドに行くと、いい大人でもミッキーのシャツや耳飾りをつけて普通に歩いています。あの格好を街中でしようものなら変人扱いですが、ディズニーなら許されるのです。それだけ「アウトプット」したいということなのでしょう。もっと言うと「アウトプットした自分を見てもらいたい」ということです。
不動産鑑定士の観点から言うと、アウトプットできる場所を提供することで、その地域が変わる可能性があります。街の写真スタジオもおしゃれなところは盛況です。写真館は「カメラマン」というプロがいますが、でも他人です。身内だけでアウトプットを楽しめる場所があればそれはそれで需要があると思います。親子で撮影する、友達と撮影する、会社の同僚で撮影するなど、スマホのカメラも進歩している今だからこそ求められているのではないでしょうか。
もっと言うと、地域全体でそのような機運を盛り上げればディズニーリゾートと同じように「アウトプットするのが普通の街」になるのではないでしょうか。ただの廃墟タウンも撮影スポットとしては「超一流」ですからね。