不動産鑑定士試験は国家試験で、難関国家資格の一つに位置付けられています。実際、かなりの勉強時間も必要ですし、1次試験(マークシート、2科目)、2次試験(論文記述式、4科目+演習)とあり、学習範囲も本当に広いです。
2次試験まで合格すると晴れて「不動産鑑定士試験(国家試験)に合格した!」と言えますが、それだけでは「国家資格者である不動産鑑定士」にはなれません。
合格後に「実務修習」を受けて、提出物、ペーパー試験、面接考査に合格しなくてはならないのです。
そしてこの実務修習が、ハードなのです。試験のような一発勝負ではないのですが、その分、長い時間かけて提出物を仕上げたり、研修を受けなくてはなりません。働きながらでもできますが、結構大変です。
実務修習の内容がどのようなものであるかは、「不動産鑑定士 実務修習」で検索していただければ分かりますので、ここでは割愛します。実務修習では指導鑑定士という先生に付いて、学んでいくことが求められます。試験に合格してもそれだけでは不動産鑑定士としては不十分ですので、この実務修習で不動産鑑定のイロハを学んでいきます。
私は指導鑑定士をしていますが、やはり自分でやるのと誰かに教えるのとでは勝手が異なり、修習生も苦労していますが私も苦労しています。
地方と都会では求められるスキルも違いますし、実務修習を受けただけでは対応できない不動産もたくさんあります。そのような体験を通じて得たものを教えていきたいですね。