レオパレスの問題が新聞やニュースで大きく取り上げられています。建築基準法違反の建物で、耐火性に問題があるので、入居者に引っ越しを促しているそうです。ただし、これから引っ越しシーズンであり、さらにはヤマト運輸の子会社が業務停止となっているため、「引っ越し難民」となり、危険な建物であるにも関わらずすぐに引っ越しができない・・・ということです。
レオパレスの経営自体は、「預金もあるし問題ないっす」と言っているようですが、本当なのでしょうか?もっと言うと今回の一連の問題で最も注目したいポイントはレオパレス本体でも、入居者でもなく、「オーナー」です。オーナーに関する報道はありませんが、そのうち大きな問題になるでしょう。
入居者の引っ越し費用はレオパレスで負担する・・・とありますが、引っ越しされたら家賃収入がなくなります。家賃収入がなくなると、どうなるのでしょうか?収支は悪化しますよね。さらに、ここまでイメージが悪化してしまったレオパレスに住みたいと思いますか?住みたくないですよね。他に住むところがないのであれば別ですが、アパートの空室はたくさんあります。
つまり、今後も家賃収入が見込めないということです。レオパレスの「家賃保証」が崩壊するかもしれませんね。でもそれで最も損をするのは「オーナー」です。もっと言うと「オーナーとその相続人」です。家賃収入を生まない、借金付きの不良アパートを相続する羽目になるのです。保有しているだけでも固定資産税や管理コストがかかります。それでいて家賃収入がないのです。
オーナーの資金繰りが行き詰まるのは時間の問題でしょうね。よほど立地に恵まれた物件ならともかく、そんな立地に恵まれていたらそもそもレオパレスでは建築しないでしょう。これからどんどん社会問題になるでしょうね。