不動産鑑定士とはまったく関係ないように思います。私もそう思っていました。でも過去形です。実はこの問題についても不動産鑑定士、リノベーションの考え方が活用できるのではないかと思います。
地元の美容室のオーナーと勉強会をご一緒させていただいています。そこで「美容室のスタッフ求人を出しても、人が全然来ない。新卒向けの説明会にお金を払ってブースを出しても、東京の大手サロンに持っていかれてしまう。」ということでした。女性が多い職場ですので、育児休業から復帰せずそのまま家庭に入ってしまう人もいるということもあるでしょう。
インスタ映えするサロン、労働条件が好待遇なサロン、雇う側も色々な差別化をしています。でも私から見ると「あんまり変わんないよね。」です。給料が数千円しか違わない、教育体制がどうのこうの…あなたと他のサロンは何が違うのでしょうか?
インスタ映えに至っては、そんな流行りすたりがあるもの、もっと言うと5年後もインスタ映えで差別化するつもりですか?と言いたくなります。
結論から言います。「需要と供給のミスマッチ」でしょう。空き家問題と構造はそっくりです。そして不動産鑑定士は「市場参加者」としての立場で見る習性がついています。ここで言う市場参加者とは「サロンのオーナと、これからどこのサロンに就職しようかというスタッフ(学生も含む)」です。
そしてリノベーションの視点です。「リ・イノベーション」です。見る方向を変えるとこの問題は、サロンを差別化する千載一遇の大チャンスです。サロンの財産ってなんですか?
技術…あって当たり前です。インスタ映え…他でもやってますよね?差別化できますか? もっと大切な財産があるのです。それに気づいて実行に移した人が先行者利益を持っていくと思います。ネットでは「やれ給与条件がとか、研修体制がとか」ありますが、そこで差を付けられますか?
不動産鑑定士(市場参加者の視点による分析)とリノベーション、この視点で考えると、もしかしてこうすればいいなじゃい??というアイデアがあります。気になる方はご連絡ください♪サロンにイノベーションが起きるかもしれません。