今まで、磐田市内ですが複数回のセミナーを開催してきました。そして来場いただいた方とお話をしている内に、不動産に関する悩みを持っている人が多いことを再認識しました。しかしながら不動産の専門家と言うと、このあたりでは「不動産屋さん」であり、不動産鑑定士ではありません。そもそも「不動産鑑定士と不動産屋の違いって何?一緒じゃないの??」と思われているのではないかと強く感じました。
不動産鑑定士の認知度がこの辺りでは不足していること、およびそれについて、静岡県の協会も問題提起していましたが、特段の対策が機能していないことが挙げられます。特に公共からの仕事が主である場合には、認知度をあげようとする必要がないのかもしれません。今はそれでも何とかなっていますが、将来的には成り立たなくなります。自治体としても人口減少や固定資産の下落により予算にも限界があります。そうなってから動き出しては遅いでしょう。
私としては、引き続きセミナー開催を通じて不動産鑑定士の認知度向上を図っていこうと思います。特に個人の方です。セミナーも時間帯によっては全然参加者が集まらないこともあります。最初からこれだけ集まるとは思っていませんが、来場いただいた方には精一杯のお話をさせていただきます。参加人数が少ないと「個別相談会」に近い形になるので、「来てよかった」との感想をいただけることもあります。とてもうれしい瞬間ですね。