住宅ローンの返済が困難 ~”中の人”目線で~

新型コロナの影響で住宅ローン返済が困難になっている人が増加している、というニュースを目にしました。そしてその対策として解説者が、「金融機関に早めに相談を」と言っていました。

では、相談に来られる金融機関の目線ではどう思うのでしょうか??金融機関の職員は言えない「ホンネ」をお教えします。

 

正直「面倒だなぁ」です!!

新規で住宅ローン相談はウェルカムですが、返済困難な方からの相談…正直イヤでした。なぜか?

顧客:「返済が大変です。何とかしてください」 → 金融機関:「それは大変です。もちろんOKですよ」 … とすんなりはいきません。審査の壁があります。その審査も「今は大変だけど、このように条件変更すれば継続返済は可能だと判断できます。」と結論付けなくてはなりません。

この審査が大変なのです。返済困難な方にはそれぞれ事情があります。話を聞いていく中で「これはちょっと継続返済は無理かも…」と思うことがあります。そんな状況で「継続返済可能と判断します」と所見を書けるでしょうか??もし「やっぱり返済困難でした、回収できません」となったら、継続返済可能と判断した職員、上席、支店長の責任が問われます。

 

では責任を回避するには

とてもじゃないですが怖くてそんな冒険はできません。「早めにお売りになった方がいいのでは??」とご案内します。任意売却しても全額回収不能でした…となるかもしれません。もしそうなっても、最初に融資した時の担保評価に問題があったのかもしれないけど、それは自分の責任ではありません。そんなもんです。

 

金融機関に相談に行く前の準備 ~作戦~

「返済が大変だから、何とかなりませんか?」と相談に行くのは、私から言わせていただくと、丸腰で戦場に赴くようなものです。やめましょう。金融機関の職員にとって、とにかく審査が面倒だということを理解した上で、作戦を練ってから行くべきです。ではどうすればいいか。

 

「継続返済が可能なシナリオを持っていく」

簡単に書きましたが、普通は作れません。もっと言うと「金融機関に回収が可能と判断させるためのシナリオ」を作ります。これは審査や回収の現場を知っていないとできません。回収方法は第一に自身の収入、第二は不動産処分となりますが、そのためには、金融機関の審査・不動産を知っている人からのアドバイスが必要です。

私は、金融機関での勤務経験、不動産鑑定士としての知見を活かして、「継続返済が可能なシナリオ」を作ることができます。金融機関に行く前にまずは私にご相談ください。

 

「自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン」を使う方法

あまり知られていないのですが、新型コロナでもこれが使えます。下記にリンクを貼っておきますので、ぜひご覧ください。

http://www.dgl.or.jp/guideline/

 

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