もしも「マスクに税金」をかけたら ~マスク不足を不動産視点で見てみた~
マスクはどこへ消えた?
全国的にマスク不足です。近くのドラッグストアでも買えません。まさかトイレ掃除用のクリーナーまで無くなっていたのには参りました。トイレ掃除ができないじゃないか!!
必要以上の買いだめが原因なのは分かっているのですが、中にはマスクを転売して一財産を設けた「転売ヤー」がいるそうですね。
【ないから欲しい、でもどこにも売ってない、今後も手に入らないかも、だから余計にほしい】…こんな感じでしょう。
今回はマスク不足を不動産の視点でお話しします。
1.マスクを買う時に税金をかけたら??
〇個人が小売店でマスクを購入する時は、1枚あたり〇円の税金をかける
そうなると値段が上がり、おサイフに優しくありません。そこで10枚までは無税にします。
〇学校や企業が、【生徒や社員、来客者に配布する(または格安で販売する)ため】に購入する場合は無税
わざわざ高い税金を払ってまで自分で買わなくても、学校や会社に行けばタダでもらえます(格安で買えます)。
個人のマスク需要は一気に減るでしょう。
2.マスクを持っているだけでも税金を掛けたら?
〇個人保有のマスクに対して税金をかける
たくさん家にあればあるほど税金が高くなり、おサイフにやさしくありません。そこで一人30枚までは無税にします。
〇学校や企業が、【生徒や社員、来客者に配布する(または格安で販売する)ため】に保有している分は無税
家に大量のマスクを保有すると税金がかかってしまいすので、本当に必要な分だけ購入することになるでしょう。
3.もしもマスクが余ったら・・・
〇買い手はいるの??
コロナ不安が解消されると、マスクは不要になります。そして家で大量に眠るマスクには税金がかかります。
金食い虫になるので手放したいですよね…。でも、誰かに売りたくても他の人もマスクは余ってますので、買い手がいません。
〇タダでいいからもらってくれないかな??
自治体に寄付しようとしても受け取ってくれません。
なぜなら【①もらっても使い道がない、②そのまま個人が持っててくれた方が、税金が入ってくる】からです。
そんなこんなしている内に、持っているマスクはどんどん古くなり、市場には新しいマスクがどんどん供給されてきます。
ここまで来たらもう売れないでしょう。
売れないままマスクを保有し、税金を払い続け、そしていよいよ相続の時がやってきました。
4.マスクにも相続税をかけたら
〇マスクは誰が欲しいの?
子どもたちも【古くなっていて、使い道もなく、さらに持っているだけで税金がかかる、金食い虫のマスク】なんていりません!!
「さて困った、なんで生きている間に処分してくれなかったんだ(怒)」 です。
〇マスクに価値はあるの??
マスクは【いらないけど、処分もできない、だけどそれなりに価値のある財産】なのです。
さあ、マスクを巡って相続人間でバトル発生です。マスクの押し付け合いもそうですし、「それなりの価値」っていくらになるのでしょうか?
それを巡ってもバトルになります。
実は・・・
もうお分かりかもしれませんね。これはマスクを例にして、実は「不動産」のことを話していたのです。
1は「不動産取得税」、2は「固定資産税」、3は「空き家問題」、4は「空き家の相続」です。
マスクだったら違う国に売るなど、持ち運ぶことができますし、最悪「捨ててしまえば」いいのですが、不動産はそうはいきません!
これからもどんどん「大量の不要マスク(空き家)」が供給されてきます。
自分で使い切れないのが分かっているなら、元気なうちに何とかしたいですよね。
「それなりの価値」を巡るバトル
「それなりの価値」について、マスクと不動産では単価が違います!!
不動産の「それなりの価値」を巡るバトルは、ハッキリ言って「不毛」でしょう。
ここでは不動産鑑定士がお役に立つ場面です。
元気なうちに、一緒に、笑顔で、お手伝いします!!