空き家リボンプロジェクトについて
昨日のニュースで、とても心が痛む記事がありました。
長野県の河川敷で神奈川県に在住のパート従業員の女性(38)と長女(1)の遺体が発見された。死因は調査中だが、無理心中の可能性がある、というものです。
個人的な推測ですが、ひとり親家庭だったのかもしれません。パート従業員ですから年収水準もそれほど高くはないでしょう。気になって、新聞に記載されていた女性の居住地の「保育園の待機児童数・1歳」を調べてみました。なんと175名でした。1歳だけでこの数字です。保育園に入れて働きに出ようと思っても、かなりの困難を伴うと思われます。入れなかったのかもしれないです。
言わずもがなですが、これは負の連鎖です。この負の連鎖を断ち切りたいと思って、構想を立ち上げたのが「空き家リボンプロジェクト」です。
地方では人口減少が問題です。子供の数も減少しています。地方の自治体の将来を背負って立つべき子供が減少しているのです。さらにインフラの維持・更新も厳しくなるでしょう。移住・定住が課題です。
空き家も増えてきます。空き家の増加は地域の治安の悪化、衰退を招きます。私も空き家のオーナーとお話ししますが、処分もできず、住む人もおらずで困っています。「いくらでもいいから、買ってほしい。借りてほしい。」と考えている方ばかりです。空き家の活用が課題です。
企業も、中小企業を中心に新規採用に苦慮しています。人材難で廃業というニュースも今や珍しくありません。正社員の採用が課題です。
ひとり親家庭は、貧困からの脱出(安定した収入)、安心して暮らせる住居、子供の教育など、「子供のために」が最大の課題です。
これからは「衣・食・住」は当たり前です。「居・職・住」ではないでしょうか。地域での居場所、安定した正社員としての職、安く住める住居、の3つです。幸か不幸か、地方には空き家がどんどん増えていきます。それを活用すれば、大きな社旗問題である「貧困の連鎖」を断ち切り、地方に新たな活力が産み出されるのではないでしょうか。
「子供の貧困」を「空き家」を活用して断ち切りたい、それが「空き家リボンプロジェクト」の理念です。賛同いただけたら嬉しいですし、力強いです。