空き家のトリセツ セミナーについて

空き家問題が話題になっていますし、これからも大きな問題であり続けるでしょう。特に、相続に絡む空き家問題は大変です。親の住む家、つまり実家が空き家になってしまう‥そんな時にどうすればいいのでしょうか?もっと言うなら「なる前」と「なった後」ではできることが異なるのです。

当たり前ですが、好き好んで空き家にしたいと思う人はいません。そしてできれば目を背けたいのも事実です。「家」の価値は「利用価値」と「資産価値」です。自分にとって「利用価値」がないから空き家になります。でも、資産価値はそのままです。問題はその先、資産価値があるということは、維持するにもそれなりのお金がかかるということです。一体だれが負担するのでしょうか?

まあこの辺はよく聞くお話しです。では、具体的に進めるにはどうしたらいいでしょうか?まず最初に知っておいてほしいのは「いくつもの壁」が存在することを認識してください。中でも最大の壁は「感情や思い」です。親にとっては長年暮らしてきた家ですし、子供にとっては幼少期を過ごした思い出があります。使わなくなったから、とか、これから使う予定がないから…という理由だけで簡単に「じゃあ売却しましょう」にはならないでしょう。下手にそんな話を切り出したら、怒ってしまって前にも後ろにも進まなくなるのが関の山です。その結果、問題が放置され…誰が得をするのでしょうか?

ということで、「感情や思い」をどうするかです。建物はいつか朽ち果てる運命です。かと言って自分が取壊すのもチョット、とか売却するのも忍びない…からという理由でそのままになっていることもあります。一番やってはいけません、とモノの本には書いてありますが、ではどうしたらよいかの提案までは書いてないです。旧家屋の一部を新築物件に使用した…という事例が紹介されていましたが、それは再建築した場合だけですよね。空き家の場合はどうしたらいいでしょう?思いをどう残すか…ですね。

私からの提案は「実家の不動産鑑定評価」です。これはおススメです。専門の不動産鑑定士が思い出の実家を鑑定評価をし、鑑定評価額に示し、鑑定評価書という形でご提供します。今まで個人の方が不動産鑑定士に自宅の鑑定評価を依頼するというケースはほぼなかったと思います。だからこそ、実家を「モノ」として残すのではなく「不動産鑑定評価書」という形で残し、次の世代へつなげていくのです。

さらに、財産分割協議時の「時価」把握でも使えますし、相続準備でも大いに効果を発揮してくれます。親の世代には「築いた財産の証」として、子供には「将来のため」に活用できます。

正面切って「相続対策しなきゃ!」と言うと、余計な揉め事を引き起こすかもしれません。しかし「実家を鑑定評価してみない?証として」という提案であれば、今までやってこなかった分、新鮮な受け止めをしてくれると確信しています。

そんなセミナーを7月に開催しようかと考えています。

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